新しい作期のはじまり

水田における有機物の役割(35)

今週に入ってから津市内各地の水田で本格的に圃場準備が始まっています。三重県のコシヒカリ栽培では、4月中旬~下旬に移植する早期栽培が主流のため、他県と比較して圃場準備が早くなります。それに合わせたわけではなりませんが、私達の研究圃場でも試験栽培の準備が始まりました。

卒業組が在学期間の集大成に取り組む傍ら、居残り組は次の栽培試験に向けて準備を始めます。同じユニットの中で複数の作業を並行して動かすというようなことは、自立した大人が構成員の場合には当たり前のことですが、これを大学で実現しようとすると相当な困難を伴います。

数年前には絶望的な状況でしたが、一昨年あたりから、ようやく自立した大人の雰囲気が醸成されてきました。やはり、母国で農業大学校の教員として活躍していた2名が留学生として一緒に活動していることが大きな影響力を発揮したのだと思います。多様性を許容することが如何に大事なことか。良い事例だと思います。

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