Rice Field Seminar

異分野の知見を融合し、省力的な地力維持技術を開発したい!!

 古来「コメ作りは土作り」と言われ、農家は家畜糞尿や里山の腐葉土を投入することで水田の地力を維持してきました。現在、基幹的農業従事者への農地集積が着々と進んでいます。そうした大規模稲作においては、化学肥料投入を前提として技術体系が構築されています。しかし、近年、水田における有機物投入量の減少が地力低下を引き起こしている事例が全国で報告されています。先人に倣って有機物投入量を増加させたいところですが、1人あたり数㌶以上を耕作する状況では、きめ細かな土作りが困難になっています。現在、主食であるコメを将来に渡って安定的に国内自給できるよう、大規模稲作の持続性を担保する技術、特に省力的に地力を維持する技術が求められています。これは国内にとどまらず世界共通の大きな課題でもあります。私達は、作物生態生理学を基礎に異分野の知見も融合しながら、省力的な地力維持技術の開発に取り組んでいます。私達は、地域の課題を世界規模の課題として捉え、成果を発信していきます。

2022年8月4日

沖中(国際資源植物学研究室3年生)
「地温と窒素プロジェクト:プロジェクト紹介」
渡邊先生(土壌圏システム学)
「地温と窒素プロジェクト:標高と土壌有機物含量」
井手(土壌圏システム学研究室修士1年生)
「有機物からの無機態窒素の供給」

2022年9月10日

農研機構 中日本農業研究センター 内野様
「東北の水田水温と雑草の発生消長」
三重県農業研究所 中山様
「伊賀地域におけるコシヒカリ生産の現状」
三重大学 国際資源植物学 関谷
「農村スケールでの可給態窒素の空間分布とその決定要因」

2022年10月8日

渡邊様(中日本農業研究センター)
「東海地域の大豆の収量向上とその安定化に向けた取り組み」
飯島先生(フューチャーアース学)
「三重産コシヒカリの最適水稲育成カレンダーと収量の推定」
関谷(国際資源植物学)
「水稲有機栽培における施肥法と圃場条件の交互作用」

2022年11月7日

吉田様(中日本農業研究センター)
「作物モデルによる栽培管理支援システムの開発」
冨田(土壌圏システム学)
「標高の異なる水田圃場の気温と、各圃場の地温分布の特徴」

2022年12月2日

渡辺先生(土壌圏システム学)
「冬季に施肥した米ぬか量が異なる水田土中の窒素動態についてー2年間の観測と一次分解モデルによる試算ー」
水本様(中日本農業研究センター)
「幼穂分化遅延効果の大きい麦踏み条件の解明」

2023年1月16日

佐藤様(土壌圏システム学)
「ドローン撮影画像を用いた水田における稲の倒伏と土壌可給態窒素の推定」
三島先生(食品化学)
「結局のところ、米のおいしさには何が最も影響するのか?」

2023年2月22日

中園様(中日本農業研究センター)
「東北の大規模経営体における小麦の収穫期予測」
井手(土壌圏システム学)
「有機物施用量の異なる水田土中の窒素動態と収量について」

2023年3月27日

内野様(中日本農業研究センター)
「水稲有機栽培における雑草防除技術について」
村井(国際資源植物学)
「化成・有機肥料からの窒素の無機化と水稲3品種による無機化窒素の吸収」

2023年3月27日
2023年2月22日
2023年1月16日
2022年12月2日
2022年11月7日
2022年10月8日
2022年9月10日
2022年8月4日

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