隊員生活362日目/帰国まで228日

8月3日(日)アジア人差別に関する見解。

今や世界各国で見られる中国人差別。代表的なのは「チュンチョン」などの蔑称で呼びかける行為だ。悪質なのは、アジア系の人々に対して見境なく行われる点。協力隊員や旅行好きな方は何度も経験したことだろう。対策は色々あるが、無抵抗主義に則り隊員の間では「無視」が選ばれやすい。

私の場合は直感に基づき、悪質性を感じない場合のみ対応している。精神的苦痛を避けたい一方で、加害者の心理にも興味があるためだ。そしてこれまでの経験から、彼らは以下の4タイプに分類できると考えている。

①怨み
金の違法採掘など中国人に特定の恨みを持った人間による差別。攻撃性が高く、軽い暴力を加えることもある(私も2度経験)。
②煽り
アジア人を劣位に置くことで、自身の優位性を誇示するための差別。攻撃性は比較的低いが、執拗に付き纏う場合が多く、被害者の攻撃衝動が誘発される。
③無知
中国以外のアジア国家を知らない、差別的だと理解していないことが原因の差別。物珍しさで言う場合が多く、差別的意図や攻撃性は低い。教育レベルの低い大人や、未熟な子供に多い。
④誤解
ちゃんと中国語を話しているケース。在留中国人と働く人々に稀に見られる。差別的意図はなく攻撃性も低い。

①②は主張や偏見が激しく、英語を介しても話が通じない場合が多い。攻撃、嘲笑、暇潰し等の動機で近づいている可能性が高く、関わるメリットは皆無。③④は①②に比べて会話が成立する割合が高い。蔑称の意味を理解していない可能性が高く、特に子供の場合は知識を教えることで改善される場合もある。

今日はマーケットで④にチャイナ!と話しかけられた。何語か分からず意味を尋ねると中国語レッスンが始まった。本当にこういう場合もあるのだ。差別の根絶にはまだ時間がかかる。見る目を養い、国際社会で差別に立ち向かう術を習得していこうと思う。

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