ガーナ57日目

10月2日(水)JICA専門家チームと精米所を視察。精米所では基本的に乾燥(屋外)、籾摺り、精米を実施する。精米機は籾摺りと精米を一斉に行う「ワンパス型」が主流。工程は以下の通り。
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①籾を機械に投入する
②比重選別機で石や異物を除去
③籾摺り(完全に取りきれない)
④精米
⑤網で砕米を選抜
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赤米(雑草イネ)は色彩選別機で除くのが理想だが、設備がない精米所では精米歩合を下げて赤い糠層を落とし、他の米に混ぜて出荷する。健康被害はないが、削りすぎると割れ米が増加する。
色彩選別を実施する業者は75セディ。選別なしの場合は70セディ。販売価格差はわずか5セディ(約50円)。機械購入よりも多めに削ることを選ぶ気持ちも分かる。

専門家の方曰く、乾燥機の導入が更なる品質向上に寄与するという。屋外で籾を乾燥すると急激に含水率が低下し、割れ米になりやすい。コートジボワールの事例では、天日乾燥した場合の完全米率は83%、乾燥機使用の場合は94%だった。

乾燥機1台で乾燥できる籾は4t。一昨年のKISの平均収量は6tなので、3台で2農家分となる。電力や設置場所などの課題はあるが、設備投資できる精米所から導入し品質向上に繋げて欲しい。

夜19:00、留学生ラファエルが自宅を訪問。ガーナでの再会を果たす。お土産にもらった味噌汁に感激。

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