学生も農業が生物学ではないことを何となく実感してくれたのではないでしょうか?
つじ農園でも本格的に田植えが始まり用水が水路を勢いよく流れています。その傍らで開花期を過ぎたコムギの穂が天に向かって勢いを増しているような日です。水の流れを眺めながら、地域の水田に水を行き渡らせることが如何に困難なことか、用排水路網の整備は水利用の必要条件ではあるものの、それを長年に渡って地域ぐるみで維持管理する努力なくして水稲栽培は成立しないことについて、辻さんの実感を込めて説明して頂きました。
また、順調に生育するコムギの穂を観察しながら、水田活用の直接支払交付金、特にコムギの戦略作物助成について、その歴史的背景や現代的意義について説明して頂きました。
こうした体験の積み重ねで、農業と農学の乖離を是正していきたいものです。
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