国際農業開発学(5)

今年も国際農業開発学の中で何とかコメの食味評価を敢行できました。オンライン授業ではこちらが用意した飯米を食べて貰う訳にもいかず、受講生75名の各自宅へコメを送付し自身で炊飯したコメを評価して貰いました。受講生の家族や友人も参加したため、評価者は148名になりました。

今回は、ブランド米として有名な「ゆめぴりか」「魚沼産コシヒカリ」に加えて、三重県産コシヒカリ、三重県が育成した「みえのゆめ」、さらには米国産のカルローズを供試しました。ちなみにカルローズ以外は本年産の新米です。

三重県産コシヒカリに対して対象銘柄を以下の基準で評価しました。「とても美味しい(5点)」「やや美味しい(4点)」「どちらとも言えない(3点)」「あまり美味しくない(2点)」「まったく美味しくない(1点)」

グラフが集計結果です。1位「魚沼産コシヒカリ」、2位「ゆめぴりか」、3位「みえのゆめ」、4位「三重県産コシヒカリ」、5位カルローズという順です。カルローズの評価が少し低いですが、ほぼ同等の評価と言うことになりました。

今回の結果は非常に面白い示唆を与えます。予測通りの順位になっていますが、そこに大きな差がないこと、またブランド米よりもカルローズの食味を高く評価する人が多く含まれているなど、「コメの食味って何だ?」と考えざるを得ない状況です。果たしてコメの食味ランキングがこれからの消費者ニーズをとらえていくのかどうか?真剣に考えるべきかもしれません。

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