産官学連携セミナー(2)

「三重県の第一次産業に関する産官学連携セミナー『コメと日本酒』」で「その米は飯米?酒米?飼料米?品種の多様な性質を知り多様な用途を見つけ出す」と題して講演させて頂きました。酒作りの工程では、“コメ”が麹米、酒母米、掛米と分類され、各分類に適した“イネ”品種が利用されてきました。一方で、我が国では、これまで数えきれないほど多数のイネ品種が育成され、多くの品種が有効利用されずに眠っている状態です。酒作りの工程に照らし合わせたとき、思いもよらなかった品種が酒作りに適している可能性があり、それらの有効利用を提案させて頂きました。 酒蔵の皆様、県庁の皆様、教育機関の皆様から賛否両論が巻き起こり、発起人の千田先生(皇學館大学)から託された「議論の火付け人」としての一定の役割は果たせたと思っています。それらの意見は非常に刺激的で、酒米研究に対する自分自身の認識を大いに反省させられました。それにしても、酒作りのプロの前で酒作りについて語るのは大きなプレッシャーでしたが、とても良い経験になりました。

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