タンザニア研修旅行(10)

ゴマ畑の次にMaguguのJICAプロジェクトサイトを訪問しました。MaguguはMbeyaと並んでブランド米の産地になっています。JICAで稲作専門家を務めていた私もMaguguを訪問するのは初めてです。MaguguとMbeyaでは、天水田稲作といって降水のみに依存して水稲を栽培します。この栽培方法は収量が全く安定しません。雨が降りすぎると大洪水になって植物体が倒伏します。逆に全く降雨がないと写真のように枯れ上がってしまいます(成熟期を迎えている訳ではありません)。JICAプロジェクトでは、天水田稲作の収量を安定化させる栽培技術を普及しようとしています。しかし、今作期は降雨不足が激しく、デモ圃場も悲惨な感じになっていました。ただ、農家は雨が降り始めれば回復すると言っています。こう言う話を聞くのは、今回が2度目です。どうも晩生品種は、降雨に反応して新たな分茎を発達させ、壊滅的な状況を免れるようです。11月から5月の作期に小雨期⇒乾期⇒大雨期を経験するタンザニアでは、晩生の在来品種を利用した独特の栽培方法が実践されてきたようです。

 

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