Segera

2011年6月27日

SegeraのNERICA農家圃場を視察した.NERICA品種登録直後,富高リーダーがSegera周辺の農家にNERICA種子を配布した.視察時,見渡せる範囲に生育するほぼ全てのイネが,水不足により枯死寸前の状態であった.NERICA種子を受け取ったはずの農家にNERICAについて尋ねても,気まずい表情を見せるだけであった.そこで,NERICAを尋ね歩いたところ,1名の農家が約1アールの圃場で栽培しているのを発見した.この農家は,前述した農家から一握りの種子を譲り受け,今期から栽培を始めたという.周辺の在来品種が枯死寸前の状況の中で,NERICAは少なからず出穂している姿には驚かされた.いよいよNERICAが乾燥に強い可能性が高まってきた.この農家によると,富高リーダーがNERICA種子を持ち込んだ年から干魃続きで,どの農家も種子用に収穫するのが精一杯であったという. 今期は,本格的な雨期の開始が大幅に遅れ,早期に播種されたNERICAも,さすがに全滅だったらしい.この農家は,葬式などの事情で播種が遅れたため,NERICAはある程度の降雨を利用して生き残ったようだ.