NERICA種子生産

<種子>

Ilonga農業研修所は、当初合意した栽培面積1haを大幅に超えて2haの圃場でNERICA 1を栽培し、約4t(80kg/bag x 49bags + 32.5kg = 3,953.5kg)の種子を収穫した。NERICA研修では2.5t~5tの種子を農家に配布予定である。当初はUkiruguru農業研修所が生産した種子も合わせて全種子量を確保する計画であったことを考えれば、この成績は十分すぎる貢献だと評価できる。収穫後の貯蔵状況も良好であった。ただ、穀粒含水率がやや高めの約15%であったため、含水率を測定しながら再度乾燥するように指示した。また、KATCではNERICAに貯蔵害虫が発生したことから、殺虫剤も施用するべきだという大泉専門家のアドバイスも伝達した。

<栽培>

Ilonga農業研修所における種子栽培の生産性は約2t/haと低かった。種子生産のため、1株あたり1苗を移植したことにより、1株あたり穂数の減少したことが低収量の大きな要因になっている。また、栽培面積を拡大したことで予算不足が生じ、全圃場に堆肥を投入できなかったこと、元肥を施用せず追肥1回で済ませたこと、適期に労働力を投入できなかったことも減収の要因であるらしい。