NERICA教官研修

NERICA教官研修を実施した。本研修は、2010年2月に実施した「NERICA研修コース開発のための研修教官研修」に引き続く教官研修である。2010年12月からNERICA研修が始まるため、その直前に教官が研修内容を復習すると同時に、前回の研修以降に作成され研修教材の使用法を修得することを目的とした。第1日目は、本研修の目的説明、研修準備状況の報告、研修および研修教材の内容を概説した後に、教官が展示圃場設置に必要な材料を作成した。第2日目は、屋外での展示圃場設置の実技および研修教材を使用して模擬授業を行った。NERICA研修は、 タンライス傘下の4研修所に加えてMtwara農業研修所でも実施される。 Mtwara農業研修所の参加は、前回（2010年2月）の教官研修以降に決定したことから、これまでに Mtwara農業研修所の教官がNERICA情報を共有する機会はなかった。また、前回の研修に参加した数人の担当教官が別の教官と交替したため、それら教官もNERICA情報が不足していた。本研修の第1日目は、前回の研修を復習する目的で設定したものの、新しく参加した教官を新たに研修する重要な意味合いを持った。本研修では、教官が「NERICA研修」用のパワーポイントファイルを実際に使用して模擬授業を行った。スワヒリ語版ファイルの数カ所に誤訳が含まれていたため、模擬授業と同時に誤訳の修正をした。この作業を通じて講義内容に関する理解が深まっていったようだ。

Ilonga農業研修所がMorogoro県に対して実施した「NERICA研修」に全教官がオブザーバーとして参加した。 Ilonga農業研修所の教官は、「教官研修」に参加しながら「NERICA研修」を準備するという忙しさであったにも拘わらず、「NERICA研修」を見事に実施した。この様子をつぶさに見学した他教官には大きな刺激となったはずだ。