Mtwara

2010年10月25日

<MATI-Mtwara>

タンライスの灌漑稲作研修では、Ilonga農業研究研修所が南部地域 を管轄することになっている。NERICA研修においても、 Ilonga農業研究研修所が 南部地域を担当することになっていたが、2日間のNERICA研修のために 南部地域の農家が2日間掛けて Ilonga農業研究研修所まで移動するのは非現実的であると判断した。そこで、南部地域の農家に対するNERICA研修については、 Ilonga農業研究研修所に代わってMtwara農業研究研修所 が担当することで研修局と合意した。Mtwara農業研究研修所校長のMr. Mwinyiは、2003年から2010年までKilimanjaro Agricultural Training Centre(KATC)の研修教官を務めたことから、タンライスの活動を熟知しており、今回の決定を積極的に受け入れる姿勢を示してくれた。メールや電話を利用し、事前に大方の打ち合わせはできていたものの、これまでの経緯と今後の流れを再確認するために、 Mtwara農業研究研修所を訪問した。

<Mtwara県庁表敬訪問>

Kitele灌漑地区を訪問するため、そこを管轄するMtwara県庁を表敬訪問し、District Executive Director(DED)、District Agricultural and Livestock Officer(DALDO)、Crop Officerに面会した。

<Kitele灌漑地区>

Kitele灌漑地区を視察した.Kitele灌漑地区は,石油を求めて掘削した際,当てが外れて地下水が噴出したため,それを利用して建設された灌漑地区である.2007年当時,55haで水稲が栽培されていた.灌漑地区の農家がKATCの研修に参加後,急激に生産性を向上させたことが周辺農家の参入を呼び起こし,水争いが絶えなくなったという.そこで,Mtwara県が井戸をさらに掘削し,現在100haで二期作が行われているらしい.Mtwara農業研究研修所は,Kitele灌漑地区に1acreの圃場を所有しており,校長は,今回の視察で初めてその位置を確認したという.