ガーナ56日目

10月1日(火)JICA専門家とGRIPが主催のワークショップに参加。

偶然にも今垣隊員(専門:農機)の出張中に農業機械分野のJICA専門家がKISを訪問。農家や機械貸出業者向けのワークショップを開催した。この地域の機械化の現状を知れる絶好の機会に我々も飛び入り参加。
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主な問題点
1.栽培時期が区画内で統一されていない
同じエリア内でも栽培時期はバラバラ。機械を何度も運ぶ必要があり、無駄なコストが発生。

2.農家による業者の選り好み
機械貸出料は省庁が定めており、どの業者でも同じ。農家は遠くても信頼できる業者に依頼する。機械輸送コストを上げる要因に。

3.機械購入費の不足
最も多いのは中国製の機械。2年で買い替えのため2年間で次の機械購入費を用意する。収益不足や無駄な輸送コストで購入費が貯まらない。
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木曜のワークショップは農家も参加。機械業者と共に解決策を考える。

その後、KISの直播圃場で機械の作業状況を視察。KISの土はVertisol土壌で、乾燥した土壌表面はとても硬い。作業機の摩耗や故障を防ぐため、圃場準備は基本的に水を入れて行う。機械は途中で何度もハマり動けなくなる。土は水を入れると結構柔らかく、この作業に意味があるのか疑問。専門家からは雑草防除と均平化だけで十分との意見も。

収穫現場も視察。使用機は中国製の汎用型コンバイン。専門家は機械に乗り込んで調査。収穫時の脱粒の多さを指摘。その後、収穫直後の籾の含水率を、玄米を齧って推定。専門家は体と感覚で測る。稲作隊員として身につけるべき技術。2年間で鍛えていきたい。

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