Rice Field Seminar

産官学の月例水田勉強会。コムギと降雨と土壌水分が話題。コムギは過湿に脆弱。

地上部(茎葉部)の過湿は赤カビ病や穂発芽を誘発し、子実品質を著しく低下させる。本州のコムギ生産は梅雨に大きく制限され、梅雨前に収穫できる早生品種の採用が基本。収穫期の前倒しによる梅雨回避の妥当性を検討。

地下部(根系、土壌)の過湿で減収することは周知の事実。おそらく根系生育が阻害されているのだろうが、意外にも実際に根系を観察した事例は少なく、生育期間の全体を通じた観察にいたっては非常に限定的。確かに過湿で根系生育は阻害されるようだ。ただし、条件次第では生育後半で根系生育が回復し出穂期に旺盛になることも。やはり成熟期の観察から生育期全体を推定することは困難のようだ。

関谷(国際資源植物学)
「施肥法・土壌水分・生育期によるコムギ地上部・地下部生育の変化」
中園様(中農研東海)
「収穫期の前進による小麦の雨害回避」

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