サツマイモの在来品種(2)

サツマイモの在来品種クネンカクシの栽培報告会に参加しました。クネンカクシの「発見者」である坂番さんの思いに賛同し繁殖に参加した「個人」の皆さんが自分たちのクネンカクシを持ち寄って自己紹介および情報交換する場です。大きな予算が動くわけでもなく、何か儲け話になるわけでもないのですが、ただただ絶滅寸前の「たね」を保存したいという思いだけで、これだけの人たちが動いたことに爽やかな感動を覚えました。会場を提供して下さった中川さんがクネンカクシで干し芋(きりぼし)も作って下さり、賞味することができました。隼人芋から作られた干し芋(きんこ)に比べて強い甘みはありませんが、噛むほどに沁み出してくるようなほのかな甘みは、ついつい手が出る癖になる味でした。学部3年生が卒論研究の傍ら、クネンカクシの栽培試験に取り組み、この会に向けて進んで報告書も作成してくるなど、教材としても非常に良い機能を果たしています。

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